バスソルトでアトピー改善はする?ケアのポイントや注意点を解説

死海から産出される塩を使ったバスソルト(デッドシーソルト)は、豊富なミネラルを含んでおり、アトピーの改善に効果が期待できます。本記事では、バスソルトに期待できるアトピーの改善効果と、バスソルトを使ったアトピーケアの方法を解説します。
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アトピーに入浴剤は使用できる?
一般的な入浴剤やバスソルトは、香料や着色料などの添加物が含まれており、アトピーを悪化させるおそれがあります。しかし、アトピーに効果的といわれているマグネシウムが豊富な死海の塩(デッドシーソルト)を原料としたバスソルトに限っては、改善が期待できます。
バスソルトに期待できるアトピーの改善効果
バスソルトに期待できるアトピーの改善効果は、以下の4つです。
- 皮膚のバリア機能のサポート
- 抗炎症作用
- 筋肉のリラクゼーション効果
- 乾燥肌・角質の硬化の防止
皮膚のバリア機能のサポート
デッドシーソルトに豊富に含まれるマグネシウムやカリウムなどのミネラル成分は、皮膚細胞の再生を促してバリア機能を改善する効果が期待できます。バリア機能が回復することで、外部刺激やアレルゲンの侵入が阻止されるため、かゆみの緩和につながるでしょう。
抗炎症作用
デッドシーソルトに含まれるマグネシウムは、細胞の代謝や酵素の働きを助けて、炎症を鎮める作用があります。そしてデッドシーソルトを入れたお湯は、角質層のターンオーバーが促進されて、傷や炎症の回復をサポートするといわれています。
筋肉のリラクゼーション効果
マグネシウムは、筋肉の緊張を緩和させる働きが期待できるミネラルです。ストレスや運動不足などによって筋肉が凝り固まっていると、血行が悪くなりアトピー症状の悪化につながるおそれがあります。マグネシウムが豊富なデッドシーソルト入りのお湯に浸かって筋肉をほぐすことで、かゆみや不快感の軽減が期待できます。
乾燥肌・角質の硬化の防止
アトピー性皮膚炎を持つ人の多くが、乾燥肌と繰り返し掻くことで分厚くなった角質に悩まされています。デッドシーソルトが持つミネラル分は、乾燥肌や角質の硬化を防ぎ、肌の柔軟性を保つ効果が期待できます。
デッドシーソルトを使ったアトピーのケア方法
バスソルトを使った2つのアトピーのケア方法を解説します。
- 入浴によるケア方法
- スキンケア製品と併用する方法
入浴によるケア方法
簡単にできるケア方法が、デッドシーソルトをお風呂に溶かして入浴する方法です。38度~40度のぬるめのお湯に適量を溶かして入浴することで、ミネラル成分が肌の深層まで浸透します。
スキンケア製品と併用する方法
局所的にケアしたい場合は、フェイスマスクやスクラブなどのスキンケア製品に混ぜて使う方法がおすすめです。敏感肌用のクリームやオイルに混ぜて、気になる部分に塗布します。定期的に使用することで、乾燥やかゆみの緩和につながるでしょう。
デッドシーソルトを使用する際のポイント・注意点
アトピーが発症している場合に、バスソルトを使用する際は以下のポイント4つに注意が必要です。
- 事前にパッチテストを行う
- 成分表をチェックする
- 肌の状態に合わせて使用量を調節する
- お湯の温度を上げすぎない
事前にパッチテストを行う
初めてバスソルトを使う場合、事前にパッチテストを行い、問題なく使用できるかチェックしましょう。
【用意するもの】
- バスソルト
- ぬるま湯
- 綿棒
- ティッシュペーパー
【パッチテストの行い方】
- バスソルトをぬるま湯に溶かす
- 綿棒で腕の内側に薄く塗り、乾燥させる
- 48時間放置しながら様子を見る
途中で異常が現れた場合は、直ちに医療機関を受診してください。
成分表をチェックする
バスソルトに含まれる成分が肌に合わない場合、アトピー症状が悪化するおそれがあります。購入前に成分表をチェックして、アレルギー成分や刺激の強い成分が含まれていないか確認しましょう。
肌の状態に合わせて使用量を調節する
バスソルトに含まれる高濃度の塩分は、肌に刺激を与えることがあります。使用する際は肌の状態をチェックして、量や頻度を調節しましょう。
お湯の温度を上げすぎない
高い温度のお湯は、肌に負担がかかるため、症状が悪化するケースがあります。お湯の温度は38度~40度を目安に、熱くしすぎないように注意しましょう。
マグネシウムが豊富なバスソルトでアトピーをケアしよう
デッドシーソルトに豊富に含まれるマグネシウムは、抗炎症作用を持ち、アトピー症状のかゆみや不快感を和らげる効果が期待できます。リラクゼーション効果もあるとされているので、毎日のリラックスタイムに取り入れてみてはいかがでしょうか。

